健康保険のオンライン資格確認の導入(2019/6/8)
令和1年5月15日。参院本会議で、改正健康保険法などが可決、成立しました。
その内容の一つとして、オンライン資格確認の導入があります。
オンライン資格確認とは、保険医療機関等での被保険者資格の確認について、
患者のマイナンバーカードまたは健康保険被保険者証の情報を読み取り、
その資格の有効性を即時に照会する仕組みです。
現状では、すでに被保険者資格が無くなっている健康保険被保険者証であっても、
保険医療機関等ではすぐに確認することができず、
それによって過誤請求が発生したり、医療費の回収ができなくなるなどの問題があります。
被保険者証の有効性の確認が円滑に行えるようになれば、
これらの問題が軽減されることになります。
ただし、この仕組みは義務ではありません。
この仕組みを導入するためには、カード読取機の購入やシステム改修が必要となります。
これに対しては「医療情報化支援基金」を設けて、支援が行われるようです。
また根本的に、保険者に対する手続きが適切に行われなければ、
照会先のデータが適切な状態になりません。
そのため、手続きを適時適切に行っていくことが大事、ということは何ら変わりません。
このオンライン資格確認の導入は公布日から2年以内となっており、
2020年度末頃からの開始を目指すとのことです。