持ち主不明の年金記録(2017/2/25)
先日、行政機関で、何気なくそこにあったパンフレットを手に取りました。
厚生労働省の政府広報で、年金ニュースなるパンフレットでした。
表紙には「年金改革法が成立しました」と記載のあるものです。
ただ実は気になったのは年金改革法ではありません。
そのパンフレットの最後のページの、年金記録の確認について教えてください、という項です。
「基礎年金番号に結びついていない持ち主不明の年金記録が約2千万件あります。」
いわゆる消えた年金問題です。
このパンフレットは平成28年12月に作成されていました。
久しぶりに見るネタだなとちょっと調べてみました。
政府広報オンラインには以下のような記載があります。
「約3,000万件の記録が解明されましたが、現在も約2,100万件の持ち主が判明していません
(平成25年12月現在)。」
平成19年には、約5000万件であった持ち主不明の年金記録が、
平成25年末で約2100万件になり、平成28年末で約2000万件になっている。
発覚当初から約10年、平成29年度の厚生労働省予算にも組み込まれてはいるのですが、
やはりちょっと手詰まり感が出ている気がします。
もはや報道でも見かけなくなってしまったネタですが。
年金制度は、国民生活の重要な基盤の一つです。
今後も確実で適切な運用を期待します。