参議院議員選挙とGPIFの運用損失(2016/7/3)
平成28年7月10日に、第24回参議院議員選挙が行われます。
争点は様々あると思いますが、関心の高い争点の一つに、社会保障があります。
社会保障と一口に言っても、これまた様々ですが、例えば年金です。
公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の
2015年度の運用損失が5兆円台前半となったことが報道されました。
ただし、年度を通して赤字となるのは5年ぶりとのことで、
長期的な運用を考えると、一時的な損失で何かを判断するものではないのかもしれません。
しかしながら、やはり考えなければいけないのは、その運用方法です。
安倍政権の元、2014年に資産の運用方法を見直し、少しリスクの高い株式投資の比率を引き上げました。
リスクをとれば、リターンが大きくなる可能性もある一方で、上記のような損失になる可能性もある。
これをどのように考えるか。
イギリスのEU離脱の国民投票は、大きな衝撃を与えています。
その中で、世代間の意見の食い違いというのも、非常に注目されました。
翻って日本では、今回の参議院議員選挙から、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられています。
年金の問題は、考えるべきスパンが長く、世代間の意見が大きく異なる可能性があります。
消費税増税も延期になり、今後の社会保障をどのように支えていくべきか。
若い世代の方々も、ぜひ選挙でその意思表示をすべきと考えます。
惜しむらくは、社会保障はあまり学校教育で取り上げられることがないため、
多くの方がその仕組みを知らず、関心が高くないということです。
まずは知ることが大事なのではないかと思います。
弊所では業務を通じて、そういった部分でも社会貢献できればと考えています。