年金の減額改定と目減り対策(2022/6/17)
参議院選挙の投票日が令和4年7月10日となりました。
大きなことがなければ、この後3年間は国政選挙は無いと言われています。
国民の安全や生活を脅かすようなことが分かりやすく起きているので、
少しでも選挙が盛り上がり、より多くの民意が反映されることを願っています。
例えば、この4月から年金が0.4%の減額改定となりました。
これは年金財政を持続させるためのマクロ経済スライドという仕組みによるもので、
現役世代の賃金が下がったことを受けての措置です。
一方で、連日報道されているように、物価高騰が進行しています。
年金収入が減って生活支出が増えるという生活苦の構図になっているため、
厚生労働省はその目減りを抑える方策を参院選後に検討していくそうです。
現在も、年金生活者支援給付金という制度があり、
これは収入や所得が一定基準額以下の年金受給者の生活を支えるものです。
ただこの給付金も令和4年度は0.2%の減額改定となるようです。
さて、こう重ねて対策をしなければならないとすると、
マクロ経済スライドという仕組み自体に問題はないのだろうかという考えが頭をよぎります。
導入当時は100年安心プランとうたっていたのですが。
また、マクロ経済スライドは現役世代の賃金に連動します。
そうすると、景気対策や賃金上昇対策も重要です。
働いている人の賃金が上がらないことが生活を苦しくしています。
これは、もちろん年金受給者に限定されることではなく、全世代的な問題です。
物価対策や賃金対策などが活発に議論され、
より良いアイデアが政策に反映されていくことを期待しています。