遊覧船の事故(2022/4/29)
北海道知床での大変痛ましい遊覧船事故が注目を集めています。
ルール、設備、従業員の質、一つ一つの判断など、
時間が経つにつれてそのずさんさが明らかになってきています。
ご遺族を筆頭に当事者の皆さまはもちろんのこと、
3年ぶりに緊急事態宣言も重点措置もないゴールデンウイークを直後に控え、
久しぶりに休暇を楽しもうとしていた方々や全国の観光業や運送業の方々にも
衝撃が大きかったのではないでしょうか。
遊覧船が出航する判断基準を追求する一環で、安全管理規定が報道されています。
国土交通省管轄のルールのようですので専門的なところは分かりません。
ただやはり公に求められる規定は、当然ながらその必要があるから求められるものです。
建前として存在すればそれでよいというわけにはいきません。
社労士事務所として言えば、思い当たるのは就業規則です。
就業規則はあるけれど、実態とは乖離しているということはよくあります。
就業規則は従業員の生活に直結するルールであり、
その中には、健康や安全衛生といったより直接的に身体生命に関するものもあります。
報道を見ていると、遊覧船会社の社長は安全管理規定を説明できておらず、
規定内容も納得を得られるようなものではないようです。
皆さまはいかがでしょう。
安全管理規定でも就業規則でも、ご自身の会社のルールを説明することはできますでしょうか。
遊覧船の事故でしたので、遊覧船の業者の皆さまは身に迫るところだと思いますが、
ルールを守るという観点で言えば、あらゆる事業者に当てはまります。
こういった機会に、ルールや約束事を点検してみてはいかがでしょうか。