大卒初任給の推移(2022/2/18)
某酒造メーカーが2022年、2023年入社の大卒初任給を
従来の21万円程度から30万円に引き上げるというネットニュースを見ました。
さらに同社では5年で平均基本給を2倍にすることを目標としたプロジェクトを始め、
2026年まで段階的にベースアップを実施するとのことです。
立地や規模感は地方の中小企業なのですが、
お酒が好きな方であればよくご存知のメーカーで
海外進出も果たしており業績は右肩上がりとなっています。
それにしても、初任給30万円はインパクトがあります。
令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況から、
学歴別にみた初任給は以下のようになっています。
男 性 大学卒 212.8千円
女 性 大学卒 206.9千円
男女計 大学卒 210.2千円
同賃金構造基本統計調査によれば、
1992年の大卒初任給が186,900円、2002年の大卒初任給が198,500円となっており、
30年経ってもあまり上がっていないことが分かります。
1982年まで遡れば127,200円となっているので、この30年の低成長ぶりが伺えます。
今年の春闘では、政労使で賃上げの機運が高まっています。
コロナ禍によって業績の明暗が分かれており、企業によって異なると思いますが、
明るい兆しが出てくることを期待します。