雇用調整助成金の不正受給(2021/4/23)
3度目の緊急事態宣言が決まりました。
東京、大阪、京都、兵庫の4都府県を対象として、期間は4月25日から5月11日までということです。
今回はこれまで以上に踏み込んだ内容になるとのことですので、
経済に与えるダメージも大きく、雇用も一段と厳しくなるでしょう。
そのような中、雇用調整助成金の不正受給の報道を目にしました。
これまで(4/6報道)に確認できただけで44件、2億7468万円に上り、
また審査の段階で不正受給が疑われたために
支給決定されなかったケースは37件、4億2546万円に上るとのことです。
件数が少ないと思われる方もいると思いますが、
調査中の案件が公表されることはありませんし、
まだ調査にまで手が回らないということも考えられます。
この数字はおそらく今後増えていくものと推測します。
大変厳しい経営環境にある中で、助成金の誘惑は魅力的なのでしょう。
雇用調整助成金は手続きも大きく簡略化されており、不正がしやすいのかもしれません。
しかし、不正受給は許されるべきではありません。
雇用保険の財政もかなり厳しいものとなっており、
必要なところに必要な支援がなされることが大切だと思います。
一方で行政からの支援がなかなか届かないという報道も目にします。
行政の支援が滞ることで不正が助長されかねません。
行政側も非常に厳しい状況は続いていると思いますが、
的確で迅速な対応をしていただければと願います。