2021春闘(2021/3/26)
令和3年の春闘は、3月17日が集中回答日でした。
連合のHPでは、すでに第2回回答集計のプレスリリースが掲載されています。
本ブログでは昨年のブログと比較しやすくするため、
あえて第1回回答集計のプレスリリースから抜粋して記載します。
・平均賃金方式では集計組合数は663組合(昨年対比86組合増)
回答額は5,563円(昨年対比278円減)
・300人未満の中小労組では、集計組合数は347組合(昨年対比67組合増)
回答額は4,797円(昨年対比458円減)
・非正規労働者の賃上げ(加重平均)は、時給で24.61円(昨年対比5.88円減)
月給は4,976円(昨年対比734円減)。
全体として昨年よりも低い水準であることが伺えます。
これは第2回回答集計でも同様の流れとなっています。
やはりコロナの影響を受けていることの表れなのでしょう。
また、第2回回答集計の賃上げ率をみると、
全体で1.81%増なのに対し300人未満の中小組合は1.86%増となっており、
中小組合の賃上げ率が全体を上回っていることが分かります。
ある意味では中小企業での人材確保の難しさが表れているのかもしれません。
報道を見ていれば、多くの方が職を失っていることが分かります。
賃上げよりも雇用維持が重要であるという考え方もあります。
経営側として、長く働いてもらうことによる経験の蓄積も会社の強みの一つです。
総額としての人件費という制約を考えたときに、雇用維持か、賃上げか、難しい判断です。
もちろん労働者の待遇はお金だけではありません。
しかし、やはり賃金や給料には経営者の人材観が表れてくると思います。