船後議員の初質疑(2019/11/9)
令和元年11月7日、れいわ新選組の船後参議院議員が、文教科学委員会で初の質疑を行いました。
船後議員は難病のALSで、言葉を発することが難しく、
パソコンによる電子音声や秘書による代読などで質問をしていました。
船後議員はもともと用意していた質問をしただけでなく、
その場で追加の質問も2点ほど行ったそうなので、
ちゃんと質疑のキャッチボールができたようです。
障害者雇用は、従来から取組が行われているところですが、
理念の崇高さはありつつも、現場としてはなかなか難しいところだと思います。
ただこうした公の場で特に会話が不自由な方が、
国会議員として質疑をする姿をテレビで見ると、
障害を持つ方でも働ける、という希望を感じることができました。
また、問題の当事者として、説得力も違ってくるように思います。
もちろん、電子機器や秘書の代読を経由しているので、
議員本人の意思が正確に表現されているのか。
また、質疑の時間は、やはり多くかかってしまうとか、
直接的にも間接的にも多くのサポートが必要であることは否めません。
民間の会社で、これだけの対応をすることは決して容易ではありません。
ただそういったことも含めて公の場で行われていくことで、
障害を持つ方が働ける環境整備が、少しずつでも進んでいくことを期待します。
働き方改革という言葉が、使う人によっては虚しく感じることがあるのですが、
船後議員の活動は、それ自体が、働き方改革と言えるのではないでしょうか。