給与計算における消費税増税の影響(2019/8/16)
この10月から消費税が上がります。
労働社会保険関係には、消費税の増税はあまり関係なさそうな気もします。
ところが、注意していただきたいのが、通勤交通費です。
消費税増税に伴い、ほとんどの交通機関の運賃が上がり、当然定期代も上がります。
通勤交通費の変更が全従業員規模で行われるのは稀です。
従業員からの申請を受けてから給与計算担当部署で確認をする、という
業務フローになっているとすれば、ある程度の期間が必要になってくるのではないでしょうか。
9月や10月には、運賃を確認するためのサイトも利用者が増えると考えられますので、
タイミングによっては、サイトの閲覧だけでも通常より長く時間がかかるかもしれません。
また、この通勤交通費の変動は、社会保険の「固定的賃金の変動」に該当します。
よって、随時改定(月額変更)の確認もしなければなりません。
通勤交通費が多少変わっただけで随時改定にかかることは考えずらいのですが、
たまたま業務量が多く、給料が多くなってしまっている人がいないとも限りません。
同じタイミングで最低賃金の改定もあります。
給与担当者の皆様には、計画性をもって10月を迎えることをお勧めします。