最低賃金1000円超えのインパクト(2019/7/5)
令和1年7月4日、最低賃金引き上げの目安を決める
厚生労働省の中央最低賃金審議会が議論を開始したとのことです。
現在の東京の最低賃金時間額は985円です。
ここ数年は3%増のペースで上がってきていますので、
令和1年度も同様のペースで上がれば、ついに1000円を超えます。
さすがに桁が上がれば、強いインパクトをもたらしそうです。
なお、東京だけではなく、神奈川も現在の最低賃金時間額が983円なので、
3%増であれば、1000円を超えます。
一方で千葉895円、埼玉898円などとなっており、
3%増であっても、1000円を超えません。
全国的に見れば、地域間格差はより大きくなります。
こうなると、どこで働きたいと考えるものでしょうか。
人口の東京一極集中に、拍車をかけるという意見も否定できないように思います。
政府が6月に閣議決定した骨太の方針にも
より早期に全国平均で1000円を目指すとの記載があるようですが、
全国平均だけではなく、その内容にも注目したほうが良いかもしれません。
特に中小企業へのインパクトは大きくなるでしょう。
この傾向を意識した準備が必要になると思います。